第3幕 悲劇の美乳
台から突き出した針がひととおり伸び出したところで、ズガーレはハンドルを固定した。
アレシアの乳房は針に突き上げられたまま宙に浮いたようになっており、そこから流れ出る血が針から台へ幾筋も伝って落ちていた。

「どうだい、痛いかい?いいざまじゃないか。見事な乳房を持ったことを後悔させてやるよ。」
ズガーレはいきないり両手を乳房の上に乗せると、力を込めてグググッと下に押し付けた。
ぎ、ぎゃぁぁぁあああぁぁぁぁぁぁあぁぁ!!!!!
ブチブチブチっと音を立てて針が乳房に食い込んでいく。
それまで頑として堪えていたアレシアもこれにはたまらず、ついに大きな悲鳴を上げてしまった。

「さあ、吐け!エキスの秘密を!永遠の美の源たるエキスの製法を!」 ズガーレは両手で乳房をグイグイ押さえ込みながら興奮
気味に詰問する。
い、いやぁぁぁぁぁーーーっ!! 言うものかーーーーっ!!!
アレシアは頭を左右に大きく振り回しながら大声で拒否した。
「言え!言え!言うんだぁーーーーーーっ!!!」 ズガーレはますます両手に力を込めて乳房を押し下げる。
既に乳房は針全体を呑み込み、台にぴったりと接するまでに押し潰されていた。
う、うぐぐぐ・・・・ あまりの激痛に悶絶寸前のアレシアを見たズガーレは、両手を乳房から離すと、今度は横側面にある別のハンドル
を回し始めた。
ハァハァハァハァ・・・・・・ (今度はなに!?) 全身グッショリと汗まみれになったアレシアは荒い息遣いをしながら、次なる責めに
備え気を引き締めた。

ズガーレが回す横側面のハンドルは、左右それぞれの中央に配置された極太の2本の針に連動しており、今度はその2本がズンズン
と上に向って伸びだし始めた。
アレシアは自分の乳房の中をまっすぐ上にズブズブと肉をえぐりながら突き進む針を感じた。
そしてそこから発せられる激痛がアレシアを襲う。
グアァアァァァァアァァァァアアァァァァーーーーーーッ!!!!!
両手をがっちり固定した枷をガチャガチャ鳴らせて全身でもがき苦しむアレシア。

「これでも言わないつもりか!?」 そう怒鳴りながらも、ズガーレの手は休むことなくハンドルを回し続ける。
どんどん上に伸び上がる太い2本の針。 やがて、アレシアの乳房の表面が内側から押し上げられてプクっと持ち上がる。
次の瞬間、アレシアは自分の目でしっかりと恐ろしい光景を見た。
持ち上げられた乳房の表皮を内側から突き破り、2本の針がズブッっとその先端を両方の乳房の上に出現させたのだ。
ギャァァァァアアァァァァアアァァァァァアアアァァァーーーーッ!!!!

アレシアは背後の壁に後頭部を激しく打ちつけながら絶叫と共に大きく仰け反る。
どんなに上体を激しく動かしても、針で貫かれた2つの乳房はビクともせず、ただ傷口から鮮血を垂れ流すだけだった。
哀れな乳房の上に太い針が10cmくらい突抜けたところで、ようやくズガーレはハンドルの回転を止めた。
そしてアレシアの振り乱れた髪をかきあげ、汗と涙で覆われたその苦痛に歪んだ顔を眺めながら言った。
「ほら、だんだん素敵な顔になってきたわよ。とってもいいわ。おほほほほほほほほ・・・・・」
うぅぅぅぅ、くくぅぅぅ・・・・・ アレシアはもはや言葉を返すことも出来ず、ただ激痛に耐え呻き続けた。しかしその目にはいまだ抵抗と
怒りの炎がはっきりと燃え続けていた。

「どうやら、まだ懲りないようね。さすがアマゾネス軍団を率いる女王だけあるわ。でも、これにも耐えられるかしら?」
ズガーレはそう言うと、背後の兵士たちに再び合図を送った。
兵士たちが取り出してきたのは、手首ほどの太さがある2本の真っ赤な蝋燭であった。
ズガーレはそれを受け取ると、針の先端をめがけ1本ずつ蝋燭の底を打ちつけるように力いっぱいズンと突き刺した。
そして無気味な笑みとともに、その蝋燭の芯に火をつけた。
蝋燭の炎が怪しく揺れると、まるで悪魔か魔人のようなズガーレの影が大きく背後の壁に映し出される。
朦朧とする意識の中でアレシアはそのおぞましい炎をじっと見つめた。
しばらく沈黙の時間が経過する。

ハァハァハァハァハァ・・・・・・ アレシアの苦しそうな息遣いだけが聞こえる。
盛んに燃える炎はやがて周囲の蝋を溶かしはじめる。 その溶け出た蝋が蝋燭の側面を伝わり、一滴一滴と垂れ落ちる。
熱蝋の最初の赤い一滴が針で貫かれたアレシアの乳房の傷口に流れ込んだ瞬間、
グギャアァアァァァァアァァァァアアァァァァーーーーーーッ!!!!!

アレシアの絶叫が広間中に反響した。
それから堰を切ったように次々に熱蝋が流れ込むたびにアレシアの悲鳴は絶えることなく響き続けた。

広間と壁一つを隔てた牢獄につながれたメーティスたち3人にも、このアレシアの絶叫ははっきりと届いていた。
3人は敬愛する女王の過酷な受難に対し何もできない我が身を責めつつも、ただただ女王の気力体力を信じるしかなかった。
後ろ手に拘束され耳を覆いたくとも覆えない。そんな3人の心に、女王のあげる苦痛の叫びは恐怖を植えつけるには十分であった。

やがて隣の広間が嘘のようにシーンと静まりかえる。 女王はいったいどうなったのだろう!?
恐怖と必死に戦い続ける3人の前に、獄舎の入口が開き、複数の人間の足音が慌しく響いてきた。
ガラガラガラガラ・・・・!!! 通路を挟んで3人の牢屋の向かいの独房の扉が開かれた。
ドサッ! その独房に血に染まりグッタリとした1人の女性が投げ込まれた。
「女王!」「アレシア女王!!」 3人にはそれが変わり果てたアレシア女王であることがすぐわかった。
ガラガラガラガラ・・・! ガチャガチャ! 再び鉄格子の扉が閉じられ鍵がかけられた。
「女王には女王にふさわしい特別待遇の牢を用意してやったぜ。感謝するんだな。あははははははは・・・」
女王を連行してきた兵士たちは笑いながら去っていった。

「女王!!しっかりして下さい!」 メーティスが鉄格子ごしに呼びかけた。
う、うぅぅぅぅぅ・・・・・・ アレシアはそれに反応するかのように、小さく呻きながら身を動かした。
「ひ、ひどい!た、隊長。あれを・・・・あれを見てください!」 そう叫んだのはシータであった。
その声にアレシアの独房を注視したメーティス、セルケトは、思わず言葉を失った。
なんとアレシアが放り込まれた独房の床には一面すきまなく棘の蔦が敷き詰められているではないか。
朦朧として独房に横たわるアレシアの体には棘の鋭い刺がそこかしこと突き刺さっている。痛みに身を動かせば動かすほど刺は
全身を刺し貫く。 まさにそこは休息すら与えられない地獄の牢であった。
通路の向うから見つめる3人の耳には、アレシアの苦痛の呻き声が絶え間なく響き続けた。

※この物語はすべてフィクションであり、登場人物および団体、地域、国家は実在しないものであります。